コラム
2025-12-22
社内ネットワーク構築の手順と注意点|情シス担当初心者向け完全ガイド


目次
はじめに
社内ネットワークの適切な構築は、企業の業務効率化や情報共有を支える不可欠な基盤です。しかし、情シス担当者の中にはネットワーク構築の経験が浅く、どのように進めればよいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。本コラムでは、初心者の方でも理解しやすい社内ネットワーク構築の基本的な用語や手順、重要なセキュリティ対策、さらに業者に依頼するメリットについてわかりやすく解説します。自社に最適なネットワーク環境を作るための第一歩として、ご参考にしてください。
社内ネットワーク構築とは?
社内ネットワークとは、企業内のパソコンや、サーバ、プリンターなどの機器を相互に接続し、データのやり取りや共有を可能にする仕組みです。これにより、社員間のコミュニケーションや業務システムの利用がスムーズになり、企業全体の生産性向上に寄与します。
ネットワーク構築は単に機器をつなげばよいというものではなく、企業の規模や拠点数、業務内容に合わせた設計が必要です。また、セキュリティ面の強化も欠かせません。初心者の方でも基本を押さえれば、社内ネットワークの全体像を理解しやすくなります。
社内ネットワークを理解するために、以下の基本用語を解説します。
LAN(ローカルエリアネットワーク)
企業のオフィスや建物内など、限られた範囲で複数の機器を接続し、高速かつ安定した通信を提供するネットワークのことを指します。ファイル共有やプリンター共有など、日常業務の基盤となるネットワークです。LANには大きく「有線LAN」と「無線LAN」の2種類があります。
有線LAN
ケーブル(主にEthernetケーブル)を使って機器を直接接続するネットワーク方式です。通信速度が速く、安定性が高いのが特徴で、企業の社内ネットワークの主流となっています。
無線LAN(Wi-Fi)
ケーブルを使わずに無線で通信を行う技術で、ノートパソコンやスマートフォンなどのモバイル機器の利便性を高めます。設置や移動が容易ですが、適切なセキュリティ設定が重要です。
WAN(ワイドエリアネットワーク)
LANよりも広い範囲、例えば複数の支店や拠点を接続するためのネットワークです。インターネットや専用回線を利用して遠隔地間の通信を可能にします。
ルーター
異なるネットワーク同士をつなぐ機器で、社内LANとインターネットやWANを接続する役割があります。データの送受信経路を管理し、ネットワークの効率化やセキュリティに貢献します。
スイッチ
LAN内で複数の機器を接続し、データを適切に転送する装置です。ネットワークの規模が大きくなるほど重要な役割を果たします。
VPN(仮想プライベートネットワーク)
インターネット上で暗号化通信を行い、安全に社内ネットワークへ遠隔接続できる技術です。不特定多数が利用するインターネット回線でもプライベートな通信が可能となり、セキュリティを確保して通信できます。
社内ネットワーク構築の主な手順・方法
社内ネットワークを構築する際の基本的な手順は以下のとおりです。
1.現状分析
現在の社内PCの環境や業務上の課題を把握します。例えば、通信速度の遅さやセキュリティ上の不安などを洗い出します。
2.設計
業務内容や規模に応じて最適なネットワーク構成を検討します。必要な機器(ルーターや、スイッチ、アクセスポイントなど)の選定もこの段階で行います。また、必要に応じて冗長化(二重化)構成についても検討します。
3.機器導入と設定
選定した機器を導入し、ネットワークの設定を行います。IPアドレスの割り当てや通信ルールの設定などが含まれます。
4.テスト・検証
構築したネットワークが正常に機能しているか、通信速度や接続の安定性を確認します。
5.運用・保守
ネットワークは構築後も定期的な監視やトラブル対応が必要です。運用ルールやマニュアルの整備に加え、障害発生時の連絡先や復旧手順の明確化も重要です。これらの手順を踏むことで、安定かつ効率的な社内ネットワークを実現できます。初心者の方は専門用語に戸惑うこともありますが、ポイントを押さえて順序立てて進めることが大切です。
社内ネットワーク構築で特に注意したいセキュリティ対策
社内ネットワークは重要な企業情報を扱うため、セキュリティ対策は最優先事項です。以下のポイントに注意しましょう。
外部からの不正アクセス防止
ファイアウォールやVPN(仮想プライベートネットワーク)を導入し、外部からの不正侵入を防ぎます。
内部脅威への対策
アクセス権限を適切に管理し、社員が必要な範囲のみネットワークを利用できるようにします。また、ログの監視によって異常を早期発見できるようにします。
最新のセキュリティ技術の導入
ウィルス対策ソフトの導入や定期的なアップデート、ソフトウェアの脆弱性の確認も欠かせません。
これらが不十分だと、情報漏えいやサービス停止などのリスクが高まります。セキュリティ対策は常に最新の状況を把握し、継続的に強化していく姿勢が重要です。
社内ネットワーク構築を業者に依頼するメリット
自社でネットワーク構築を行う場合、専門知識や経験が不足するとトラブルやセキュリティリスクが増大する可能性があります。そのため、多くの企業では専門業者への依頼を選択しています。以下は、実際に弊社で対応させていただいた事例を交えながら、業者に依頼するメリットをご紹介します。
専門知識と最新技術の活用
委託業者の選定次第では専門資格を持つエンジニアがそろっており、設計・構築の品質を安定的に高水準で担保することができます。
注目を集めているゼロトラストモデルや、SD-WAN、SASEなどの最新セキュリティ基準に加え、各種ベンダー認定のソリューションについても、適切にご提案・導入が可能です。自社で試行錯誤を繰り返すことなく、最初から業界のベストプラクティスに基づいた構成を実現できます。
専任の技術担当者による細やかなサポート
トラブル発生時も迅速に対応でき、運用面でも安心です。情シス担当者の負担が大幅に軽減され、本来の業務に集中できる環境が整います。
トラブル時の責任所在と対応速度が明確
自社構築では障害発生時に責任の所在が曖昧になりがちですが、業者依頼の場合、業者が責任を持ったSLA(サービスレベル協定)により復旧時間や稼働率が契約上明記されます。24時間365日対応やオンサイト保守も選択可能で、万一の際も迅速かつ確実な対応が受けられます。
セキュリティ・コンプライアンスの確実な対応
ISMSや、プライバシーマーク、ISO27001などの認証取得・維持要件に対して、ログ管理、脆弱性対応、通信暗号化など必要な対策を網羅的に実施。自社だけでは見落としがちなポイントまで確実にカバーできるため、監査対応もスムーズになります。
弊社「アイテック阪急阪神」では、専任の技術担当者が付き、社内ネットワーク構築から運用まで一貫したサポートを提供しています。初心者の方も安心してお任せいただける体制を整えておりますので、お気軽にご相談ください。
<アイテック阪急阪神のネットワーク構築事例>
日本映画大学様|専任SEなしでトラブルなく稼働!クラウド・ネットワーク環境構築事例
課題
- インターネット通信が遅い。
- 校内ネットワークが無線LAN化されていない。
- ユーザー認証・ファイル共有サーバの障害が多発。
- ネットワークやサーバの障害発生時の障害の切り分けや対応が困難。
- 校内ヘルプデスク対応の負荷が高い。
効果
- 広帯域の専用回線による安定した回線速度で、4K映像も問題なく配信できている。
- 無線アクセスポイントを各フロア・各教室に新設し、校内で無線LANが利用可能となった。
- クラウド環境(フルマネージドクラウド)に移行後、安定的に稼働。保守も任せられるため、負荷が軽減した。
- 専門家に障害切り分けを任せられている。
- 障害自体が減り、問い合わせが減少。PCヘルプデスクの導入により負荷が軽減され、本来業務に集中できる。
事例本文はこちら
まとめ
社内ネットワークの適切な構築と運用は、企業の業務基盤を支える重要な要素です。初心者の情シス担当者でも基本的な手順やポイントを理解すれば、自社に最適なネットワーク環境の構築が可能です。しかし、専門知識や経験が不足している場合、トラブルやセキュリティリスクが増大し、重大な事故にもつながる可能性があります。
もしネットワーク構築に不安がある場合は、専門業者への相談をおすすめします。アイテック阪急阪神では、専任の技術担当者が丁寧に対応し、安心してお任せいただけるサービスを提供しております。お気軽にお問い合わせください。
よくある質問
Q1 社内ネットワークを構築する主な目的は何ですか?
A1 社内ネットワーク構築の主な目的は、社内のパソコン、サーバー、プリンターなどの機器を相互に接続して、ファイルの共有やデータのやり取りを効率的に行える環境を整えることです。これにより、社員同士の情報共有や業務システムの活用がスムーズになり、生産性の向上につながります。
Q2 社内ネットワーク構築において知っておくべき基本用語はありますか?
A2 以下が社内ネットワーク構築の基本用語です。
- LAN(ローカルエリアネットワーク):オフィス内など限定された範囲のネットワークで、有線LANと無線LANの2種類があります。
- WAN(ワイドエリアネットワーク):複数の支店や拠点など、広い範囲を接続するネットワークです。
- ルーター:異なるネットワーク同士(社内LANとインターネットなど)をつなぐ機器です。
- スイッチ:LAN内で複数の機器を接続し、データを適切に転送する装置です。
- VPN(仮想プライベートネットワーク):インターネット上で暗号化通信を行い、安全に遠隔接続する技術です。
Q3 社内ネットワーク構築の手順はどのようなものですか?
A3 社内ネットワーク構築は一般的に以下の5つのステップで進めます。
- 現状分析:通信速度の遅さ、セキュリティの不安などといった、現在の環境の課題を把握します。
- 設計:規模に応じた構成や必要な機器を選定し、冗長化(二重化)も検討します。
- 機器導入と設定:機器を導入し、IPアドレスの割り当てや通信ルールなどを設定します。
- テスト・検証:通信速度、安定性など、ネットワークが機能しているか確認します。
- 運用・保守:定期的な監視、トラブル対応、マニュアル整備などを行います。
Q4 社内ネットワーク構築におけるセキュリティ対策で特に注意すべきポイントは何ですか?
A4 社内ネットワーク構築では以下の3つの観点が重要です。
- 外部対策:ファイアウォールやVPNを導入し、不正侵入を防止します。
- 内部対策:アクセス権限を適切に管理し、ログの監視によって異常を早期発見します。
- 最新技術の維持:ウイルス対策ソフトの導入や、定期的なアップデート、脆弱性の確認を継続的に行います。
Q5 社内ネットワーク構築を専門業者に依頼することにはどのようなメリットがありますか?
A5 社内ネットワーク構築を依頼することにより自社構築によるトラブルやセキュリティリスクを回避できるほか、以下のメリットがあります。
- 専門知識の活用:ゼロトラストモデルやSASEなどの最新セキュリティ基準に基づいた提案が受けられます。
- 負担軽減:専任の技術担当者によるサポートにより、情シス担当者が本来の業務に集中できます。
- 責任の明確化:SLA(サービスレベル協定)により、復旧時間や稼働率が契約で明記されます。
- コンプライアンス対応:ISMSやプライバシーマークなどの認証取得に必要なログ管理や暗号化を網羅的に実施できます。
Q6 社内ネットワーク構築の改善事例はありますか?
A6 社内ネットワーク構築の事例として、日本映画大学では、専門業者(アイテック阪急阪神)への依頼により、「インターネット通信が遅い」「無線LAN化されていない」「サーバ障害の多発」といった課題を解決しました。