サーバ管理・運用を外部委託する時のマネージドサービスの選び方・比較ポイント|ブログ|アイテック阪急阪神トータルクラウドソリューション                                      

コラム

2020-03-16

サーバ管理・運用を外部委託する時のマネージドサービスの選び方・比較ポイント

サーバ管理・運用を外部委託する時のマネージドサービスの選び方・比較ポイントサーバ管理・運用を外部委託する時のマネージドサービスの選び方・比較ポイント

クラウドが潮流となって、サーバの「マネージドサービス」を提供するベンダーが増加してきました。その背景として、一般企業におけるサーバ管理・運用業務が大きな負荷となり、まもなく限界に達しようとしているという現実があります。そこでここでは、なぜサーバ管理にマネージドサービスを利用した方がいいのか、その理由とサービス選定のポイントを紹介します。

サーバ管理・運用業務の範囲拡大と高度化する技術

これまでのサーバインフラ管理には、サーバ・ネットワーク・ストレージ、Linux・WindowsなどのOS、各ベンダー機器の詳細な仕様など、それぞれの知識が求められてきました。その範囲は、あくまで自社内またはレンタルサーバの仕様までに限られていました。

しかし現在では、自社内・レンタルサーバに限った知識・経験に留まりません。「クラウド・ファースト」の考え方が主流となり、IaaS/PaaS/FaaS、SaaS、KaaSなど既存のクラウドサービスの活用のみならず、パブリック・プライベート・ハイブリッドなど、どのようなクラウド構成でサービスを提供するべきか、検討する必要性が出ています。

このため、パブリッククラウドの選定、知識と経験、従量課金のコスト削減へ向けた取り組み、クラウドネイティブなアプリケーション構成・開発支援、その他主だったクラウドサービスの理解が必要となっています。

ところが、多くの企業はいまだクラウドの移行・活用に踏みきれていません。クラウドという新しい一連のサービスに対する深い理解、活用方法を習得するには時間がかかりますし、凄まじい勢いで更新されていくサービスに追いつくには、クラウドに特化した専門性や、最低限の開発スキルまで必要になるためです。また、従量課金性のパブリッククラウドを、コストを抑えて上手く利用するためには、クラウドを理解した上で適切な設計を行う必要があります。

サーバ・インフラ管理業務に求められる専門性とは

一般的なサーバ・インフラ管理業務に求められる専門性

     
  • 一般的なサーバ・ネットワーク・ストレージの知識と経験
  • LinuxやWindows、メインフレーム系のUNIXなど、OS環境に応じた知識と経験
  • 選定・導入した各ベンダ製品に関する知識と経験

クラウドを含めたサーバ・インフラ管理業務に求められる専門性

     
  • メインとして利用するパブリッククラウドの選定、知識と経験
  • 従量課金のコスト削減へ向けた取り組み
    • マネージドサービスの積極的な活用
    • クラウド・ネイティブなアプリケーション構成・開発支援
  • AWS Well-Architected、12 Factor Appなどの理解と実践
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)、内製化へ向けた開発支援
  • Infrastructure as Code, DevOps, 新規事業へ向けたクラウドの活用

このような中、既存の人員だけでのサーバ管理では限界になろうとしています。多くの企業が、マネージドサービスへサーバ管理を委託しているのは、これらの業務範囲の拡大や専門性の高度化が背景にあります。今後は、より広い視点でクラウドを活用しつつ、マネージドサービスを利用しコストを抑え、迅速に事業を展開する考え方が必要になってきます。

サーバ管理を委託できるマネージドサービスの拡大

幸いなことに、マネージドサービスを提供するプロバイダー(MSP)が増加し、そのサービスも充実しています。このため、パブリッククラウドにも対応した専門会社を選択でき、パブリッククラウドへの移行、ハイブリッド・クラウドの検討・相談など、事業の方向性に合わせた幅広い相談ができるようになっています。

同時に、運用コストや技術力などを比較し、自社の事業にとって最適な委託先を選択できる時代になっています。24時間365日有人対応による運用体制を提供するプロバイダーも多くなりました。セキュリティ対策・アップデート対応や保守作業まですべてを委託できるプロバイダーもあります。物理/仮想/クラウドを問わず、問題が生じた場合の対応をすべて委託することができます。

マネージドサービスを利用することで、情報システム部門は自社事業、自社提供サービスの開発など、事業の本質的な分野に集中できます。突発的な障害による支出もなくなり、コストの平準化も可能となります。

マネージドサービスの選び方・比較ポイント

マネージドサービスは、単なる「外部委託先・サーバ管理代行者」という目線ではなく、自社/事業を推進させるためのパートナー選びとなります。では、どのようなことをポイントに選定すればいいのでしょうか。まず、多くのプロバイダーはマネージドサービスの内容をWeb上で公開しています。その情報を収集し、一覧表にまとめましょう。比較する項目として、以下の3つのポイントを選び方の参考にしてください。

ポイント1 サーバ管理の対応範囲

マネージドサービスの概念がまだ統一されておらず、各社それぞれでどこまで対応するかはっきりしていません。これを比較し、明確にしましょう。セキュリティ対策内容やサーバOSやミドルウェアのアップデートにも対応しているかどうか確認します。マネージドサービスとフルマネージドサービスでは大きな違いがあります。フルマネージドサービスはすべてまかせることができるといっても、その範囲は各社各様ですから、これも一覧表に取り込みましょう。

ポイント2 コストパフォーマンス

対応範囲に呼応してその費用も確認します。個々のサービスは安価でも、要望をすべて満たすためにオプションを追加していくと、高額な見積りが出てくることもあります。複数社に見積依頼を出す際は、事前にRFPを用意しておき、同条件でコスト比較できるよう準備しましょう。

ポイント3 信頼性

マネージドサービス提供企業の規模や沿革を確認することも重要です。長くサービスを提供している企業であれば、期間に応じた経験や実績が期待できますし、経験に基づく有益なアドバイスを得ることもあります。信頼性は掲載されている事例も役に立ちます。どのような企業がどこでそのプロバイダーを選択したのかがわかります。これらポイントを押さえて導入サービスを絞り込み、その後、候補のプロバイダーに具体的なサービス導入について相談することをおすすめいたします。

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